定年における企業による待遇と実質の違い

伝統や歴史を重んじる企業が多い大阪では古くからある企業では、現在でも終身雇用を待遇の原則としています。IT系企業においてもその状況は続いており、エンジニアを雇用する際にも終身雇用が原則となっていて60歳程度まで雇用してもらえるようになっているのが基本です。

この傾向は新興企業でも踏襲されていることが多く、それによってエンジニアの貴重な人材確保が目指されています。特にWebやアプリなどの現代のトレンドの仕事を行う新興企業では人材獲得が大きな課題となっていることから、より良い待遇を示すために終身雇用を提示していることがほとんどです。

しかし、これは雇用を続けてもらえるということを意味するだけであり、必ずしも業務内容が専門的な仕事であり続けることを意味するわけではありません。常にアップデートがあるITの世界では新しい技術を持った若い人材が重宝される傾向が強く、就職活動の地として名高い大阪では若い労働力に困らない企業も多いのが実情です。

そのため、晩年になって仕事の遂行能力で若手に劣るようになってしまうと現場から外されるようになってしまうこともよくあります。現場で働き続けたい場合には実態を調べて仕事先を選ぶ必要がありますが、仕事の能力が低下するからこそ別の場所で活躍できるように会社側が配慮してくれる場合もあるでしょう。
どちらを選ぶかは良し悪しですが、伝統を重んじる大阪では定年まで働きやすいのが現実となっています。